カンラン、シュンランの冬というのは、
 シュンランの裏日本の自生地というのは積雪地帯。
 11月から4月まで雪の下。
 表日本の場合は夜露、朝露、夜霧、朝霧・・・・で地表は濡れる。
 そして時々雨、雪も降る・・・・。

 こういう湿度に耐えられるように根は進化した。
 ヒマラヤのCymbidiumの根より湿度のあるのを好む。
 だから、暖房機がない時代は、温室もない時代は、地下の室で越冬できた。
 耐寒性はあるのだから・・・・。
 空中湿度と鉢の湿度の問題。
 ペクチンが何日も出ている状態は乾燥過ぎということになる!!
 SUGOI-ne栽培はペクチン。
 これがキメテ!!

 このペクチンのことが書かれている本が一冊もない。
 誰も知らない。
 だから・・・・・。


  何日も潅水しないとどうなる?
    SUGOI-neのカツオブシになる!!
     (菌糸はバイオ乾燥機を見ること)
   
   SUGOI-neで秋植えた人は特に乾燥に注意すること。
   SUGOI-neには「ラン菌」がいる。
   菌糸で充満している!!
   今までの水ゴケ、バーク・・・の乾燥と意味が異なる。
   菌糸は生きるために、SUGOI-neから猛烈に水を吸っている!!
   ランはペクチンがあるために乾燥にも耐えられるが、
   菌糸は・・・ドンドン水を吸収している。
   このSUGOI-neからの水の収奪で、SUGOI-neは「カツオブシ」になる。
   カチカチに硬くなる!!
   そうなると・・・・潅水しても水ハジキする。
   水たまりができる!!
   SUGOI-neが悪いのではない。
   菌糸が乾燥すると、乾燥から護るために、菌糸の表面に菌脂が出る。
   この脂で「水ハジキ」が起こる。

   こうなったら植え替えしなければならない。

   特に東洋ラン鉢の細長い鉢の場合は
   この「カツオブシ」になったらお手上げである!!
   ランから見れば・・・細長い鉢というのは、とんでもない鉢。
   自生地を見れば、根は地表近く横に張っている。
   それが・・・細長い鉢?
   軽石だから・・・・排水良い・・・・細長い鉢が考案された。
   SUGOI-neは自生地再現コンポスト。
   細長い鉢は、何の意味もないばかりか、こういうカチカチの問題が起こる。
   この問題はSUGOI-neにあるのではない。
   皆さんの乾燥の、潅水の問題である。
   なぜ、そこまで潅水をしないのか?
   宇井清太は不思議でならない。

   そういえば、東洋ランの多くの人は、種をまかない!!
   山から掘ってきた株を植える。
   芽生えるための、プロトコームが生きる湿度を知らない。
   経験で潅水してきた。
   あまり上手に作って増えすぎても困る?
   こんな考えも業界にある?
   宇井清太がシンジラレナーーイ!!   


  ここまで潅水しないというのは、植物栽培以前の問題。
  いくら着生ランといっても、乾期でも夜空中湿度は高くなり、夜露、夜霧が出る。
  SUGOI-neがカツオブシになるような乾燥するところに、
  絶対ランは自生など出来ない。
  なぜなら、プロトコームが死ぬからである。
  プロトコームが生きるには、最低限オシボリの湿度が必要である。
  フラスコの寒天の表面湿度!!
  この湿度にSUGOI-neをしなければならない!!

  この湿度を超えて乾燥したとき、ラン菌の菌糸は猛烈にSUGOI-neから水分を吸収する。
  オシボリの湿度。
  これを忘れないことである。
  この湿度であれば、SUGOI-ne栽培は最高!!
  水ハジキも、水たまりもできない。
  絶妙な毛細管現象を維持する。


   
 潅水は自生地の雨、夜露、朝露、
  夜霧、朝霧・・・・を再現することである。

 自生地とまったく異なるコンポストで植えるから難しくなる
 SUGOI-neなら簡単、無造作に自然再現できる。

 左の写真はラン鉢にSUGOI-neで植えたシンチクソシン。
 この場合も潅水はペクチンを観察して行なうこと。
 実に簡単。

 
 注意
  このような細長い鉢に植える場合、
  SUGOI-neを乾燥状態でポロポロ入れると、
  底の部分が固くなり過ぎる!!
  水に浸けて100%膨張したものと、乾燥したものを
  1:1で混合したもので植えると良い。

  でも、この深さはSUGOI-neの場合、
  何の意味ももたない。高さが15cmで充分。
  ラン菌は、こんなに深いところに生息しない。
  軽石は毛細管現象が劣るから、こんな深い鉢が必要。
  要するに「ペクチン」が潅水のキメテ!!

 温度較差が13℃ある場合、
 つまり朝の最低温度5℃、最高温度18℃の場合、
 夜間は湿度は80%以上になる。
 内張りのビニールに水滴がつくようになる。
 このような湿度の時、SUGOI-neは夜間の空中の湿気を吸収する。
 こういう環境こそヒマラヤ、中国奥地、台湾、日本の表日本の
 シュンラン、カンランの自生地である。

 シュンラン、カンランの根は地表から5,10cmの深さのところに
 横に張る。ラン菌がいるのは、この深さである。
 東洋ランの細長い鉢は、軽石、鹿沼の用土のためのものである。
 SUGOI-neでは平鉢が良い。
 これなら、潅水で根腐れなど起きない。

 SUGOI-ne栽培では、自生地と同じように
 鉢の上部に根が横に張る。
 この横に張った根で「夜露」を吸って冬を凌ぐ!!
 バルブがあるので・・・・乾燥にはものすごく耐えられる!!

  7、10後に根の柔組織から
   水がなくなり、ペクチンが厚い皮膜
   を作って、根が白くなった状態。

   Cymbidiumはこの状態の時潅水する。
   10月から3月の休眠期間は、
   SUGOI-neで植えた場合、
   ここまで乾燥させてから潅水する。

   空中湿度80%。
   朝の最低温度5から8度。
   紫外線カット。
   散光。
   遮光40%

   この潅水法であれば、どんな鉢
   でも作れる。
  

   
 
 2  2,3日後、根の柔組織
 から水がなくなりペクチンが
 発現した状態。

  潅水直後の根。
 ペクチンが溶けて、
 ランの根の柔組織に
 充分水が吸われた状態。
 
鉢の表面の「露根」のペクチンと潅水

 慣れてくると、鉢の表面に張った根で潅水の時期を知ることが出来るようになる。

 上の写真は9月14日に写したもの。
 日本シュンラン。
 このホームページのシュンラン栽培の通り管理したもの。
 6月上旬の日中葉の高くなった時期から、雨の降らない日は毎日夕方葉を冷やす潅水。
 紫外線カット、散光下で栽培。
 春に山掘りしてきた株が、こんなに素晴らしく充実したバルブを形成する!!
 SUGOI-ne2号。
 乾燥したままでポリ鉢植え。
 SUGOI-neならシュンラン、カンランなどの東洋ランは無造作に出来る!!
 とにかく、ペクチン、紫外線、散光、葉の高温が栽培のポイント。
 ところが東洋蘭の本には、この4大ポイントが書かれていない!!
 不思議でならない!!
 だから、SUGOI-ne栽培は革命なのである。
 左の説明4の状態。
  素焼き鉢で植えると乾燥するから、10から30日潅水しないと
  このように根が萎びて皺ができる。
  こうなる前に潅水する。
  これでもCymbidiumの根は死なない!!
  多湿で失敗するよりは、この根の方が良い。
  でも、ここまで乾燥させると「バルブ」も萎びる!!

 左記の説明2の状態
 潅水厳禁!!

 左記の説明3、4の状態。
 このとき潅水する!!

 左記の説明1の状態
 100%根の柔組織に水が
 吸水された状態。
 潅水厳禁!!
  シュンラン、カンラン、中国奥地ランはCymbidiumの種類である。
 基本的には洋蘭のCymbidiumと全然変わることはない。
 シュンラン、カンラン、中国奥地ランの東洋ランと言われているCymbidiumは、
 洋蘭の交配親になった原種の中の敏感な種からみれば、
 むしろ冬期間の水のよる根腐れには鈍感である。
 SUGOI-ne栽培では、洋蘭のCymbidiumより簡単に容易に作ることができる!!
 なぜなら、特に日本原産のシュンラン、カンランの自生地は、
 ヒマラヤの自生地のように10月から3月の期間全然雨が降らないと言うようなカラカラ乾燥はない。
 日本シュンランは一冬雪ノ下の多湿条件下でも生きるということである。
 表日本の自生地は相当乾燥もありえるが・・・・積雪地帯の自生地は乾燥はない。
 根の湿度に関しては、相当幅広い領域で生きられるように進化した。
 だからこそ、自生地と全く異なる軽石、鹿沼などの用土で栽培出来るのである。
 考えてみれば、とんでもないことである。
 だからこそ腰高、細長い鉢。
 あげくに胴体に穴まであけて「通気」する!!
 カンラン、シュンランの根は、自生地では地表5,10cmのランキンが生息出きる、
 つまり空気の流通の良い、しかも夜露、朝露で湿る領域に張る。
 それを細長い鉢に植える。
 おかしい栽培である。
 この方法が考えられたのは、SUGOI-neのような用土が無かったから、
 毛細管現象の悪い軽石、鹿沼などで作らなければならなかったからである。

 宇井清太はCymbidiumつくりであるから、東洋ランの本も相当見ている。
 「ペクチン」のことかかれている本は一冊も見当たらない!!
 あれほど・・・売買する時根を掘っていて・・・
 ドウノコウノと言っているのに・・・・。
 だから、SUGOI-neのような革命的なコンポストが出ても、
 冬の水掛けがわからない・・・・ということが出てくる。
 人力車のところに突然ハイブリッド車が現れたようなものである。
 そんなことで驚いていては・・・・今までのキャリア泣く。
 「ペクチン」。
 これを勉強すれば・・・明日から名人になれる!!
  ペクチンの勉強はここ      


 冬期間の潅水方法

   10月から3月までの潅水はペクチンが出たら潅水でよい。
   このペクチンの観察が基本中の基本である。
      10月から3月は、東洋ランは冬の季節になる。
   低温、短日条件下で「休眠」に入る。
     この自生地から掘ってきて、鉢に植えるから問題が起こる。
   自生地に絶対無い・・・・軽石、鹿沼、腐植していない杉皮・・・
   そういう用土で植えるから、ますます・・・・ヤヤコシクなる!!
   ランを鉢に植えたとたんに、潅水は、栽培者の「勝手な判断」で行なうことになる。
   この「勝手な判断」がランを枯らすことになる。
   潅水の基本がわからないから、用土が変わると、潅水の仕方がわからなくなる!!
   潅水の基本がわかっていれば、どんなコンポストでも適確に潅水できる。


 潅水の基本
   根に「ペクチン」が出れば「乾燥」である。   ペクチンの勉強はここ。
  これがラン栽培の基本中の基本である。

   この「ペクチン」による見分け方が、洋蘭、東洋ラン、野生ラン、エビネの本に、
   一冊も書かれたことはない。
   だから、みんな「乾燥」の目安が、判断が人によってマチマチに「勝手に判断」する。
   これまでは、乾燥を科学的に表現した本は一冊もない。 
   一口に乾燥といえば、殆どの人が「用土」が乾燥する意味に考える。
   ここが一番の間違い。
   ランの根の構造、組織、吸水形態と普通の植物の根と全く異なることを知らないからである。
   Cymbidiumにも「着生種」がある。
   ということは・・・Cymbidiumの根も基本的には「フウラン」と同じ根を持っているということになる。
   比較的に・・・太い、細いの違いがあるだけ!!

   ランの潅水は「用土」「鉢」に行うのではない!!
   ランの根の柔組織(スポンジ)に与えるのが潅水である。
   決して軽石、鹿沼に与えるのではない!!
   軽石、鹿沼は・・・・株がグラグラしないための詰め物に過ぎない・・・・極端に言えば。
   ランはスゴイ生命力を持っているから、自生地と全く違う「用土」でも生きられる。
   ランキンも生息しない軽石、鹿沼など、蘭は最初から相手にしていないのである。
   自分の根の柔組織の水。
   これで生きるように自立している!!
   この自分で水を蓄える、貯蔵している「自立」が・・・・ランを知らない人には解かりづらい。
   軽石が、水ゴケが乾燥した時やってしまう。
   これが失敗の元。

 必ず根を調べる
   SUGOI-neで植えた鉢の場合、必ず2、3鉢犠牲にして根を調べる!!
   1 潅水して30分後調べる。
          根がみずみずしい。
          この状態はランの根の柔組織(スポンジ)に充分吸水した状態。
   2 潅水して1日後に調べる。
          根の色が少し薄色、
          この状態が・・・少し乾燥したために「ペクチン」が発現した状態。
   3 潅水して3日〜7日後に調べる。
          根がみずみずしくない。更に色が白っぽくなっている。
          根の柔組織の水が相当少なくなって、ペクチンの皮膜が厚くなった状態。
   4 潅水して10日、15日に調べる
          鉢の底まで真っ白。
          ペクチンが全部の根に発現している


 カンラン、シュンラン、中国奥地ラン、キンリョウヘン、一茎九華、シンチクソシン、
 全部3又は4の状態になった時、少し鉢穴から水が出る程度与えれば良い。
 これで・・・・あなたも・・・・名人になれる。
 SUGOI-ne!!
 
 



    SUGOI-ne栽培
        冬期間の潅水法


                         シュンラン、カンラン

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